表題について
古くから、豪農や武家屋敷の象徴として建てられてきた「長屋門」。
地域の風土と暮らしが育んだ、歴史的な建築資産のひとつです。
しかし近年、維持管理の負担や継承の難しさから、
多くの長屋門がやむを得ず解体されつつあります。
「この美しい文化を、次の時代へつなぎたい。」
そんな思いから生まれたのが、“長屋門に泊まる”という新しい体験――**「門泊(もんぱく)」**です。
長屋門を再生し、泊まれる空間として活かす取り組みは、
筑波研究学会が中心となって全国で利活用の検討を進めており、
「門リトリートサロン」はその全国第1号プロジェクトとして、ここ和歌山の地で開門します。
古民家や古建築は、地域の風土や人々の暮らしが育んだ“生きた文化遺産”。
訪れる人がその空気に包まれ、歴史や文化のルーツを感じながら自分を再起動できる――。
そんな場づくりを通して、私たちは地域の知恵と魅力を未来へつなぐ新しいかたちを目指しています。
